標高差:674m
累積標高差:1,055m

2013年09月29日(当時63歳)


日本二百名山に戻る

長野県南佐久郡北相木村
コースタイム:4時間46分(山頂での休息時間含む)
登り:2時間29分
下り:1時間48分
ウィキペディアから
  頂上は南北に細長い岩場になっており、360度の視界が開けている。 登山口は北相木村側に2つ
(白岩登山口と山口登山口)、南相木村側に1つ(栗生バス停近くからの登山口)あり、白岩登山口からの途中の見晴台あたりから前衛峰にかけては6月にシャクナゲの花が満開になる。
Road Map :中央道を長坂ICで下りて、R141を北上する。小海の町から県道2号線を北相木に向う。
Route Map:高原野菜畑への農道終点から白岩コースにて山頂を往復する。
日本二百名山』   退屈で長い登山道から大展望の山頂へ。
御座山
  麓から山頂の露岩を見た時には難しい山に思えたし、登山道からの展望にも期待したが、期待に反し
て登山道からの展望は殆んど無しであり、山頂を見ながら登ることも無く期待外れだったが、
反面、山頂からの展望はこれまで見たことのない程の広範囲が見える大展望だった。
麦草峠(標高2120m)
  明日は仕事なので早く帰宅したい気がありカーナビ君に近道を頼むと ”麦草峠”に案内してくれた。
風光明媚な松原湖を通り過ぎ、R299に入ると標高をどんどん稼ぐドライブウェイとなり ”麦草峠”
では ”御座山”を越える標高となった。 途中の ”白駒池”への散策道があったが、涙を呑んで通り
過ぎる。 ここはツーリングのメッカである様で、大型バイクがセンターラインぎりぎりで攻めてくる。危なくてこちらが避ける場面が多々あった。 大型バイクにカワサキが多かったのが喜ばしい。

前日の移動
  荒船山登頂後は荒船の湯で汗を流し、R141を南下して御座山登山口へ移動する。 荒船山は
最高峰の経塚山までは行かなかったので、御座山登山口に2時前に着いてしまい時間を持て余す。 登山口の近くに ”三滝”があったので散策してみた。

129〕御座山 (2,112m)
おぐらさん
前日、県道124号線、北相木集落近くから見た ”御座山”。
山頂の岩峰が登りたい気にさせてくれる。
高原野菜の農道に入り ”白岩コース”の駐車場まで行くが、
普段は開閉出来る駐車場手前のゲートがワイヤーで封鎖されていた。
丁度、下山のハイカーが来て、話ししてみると、
網ゲートの下を潜るらしい。 ハイカーが潜る様子を覚えておく。
ゲートがなければ、本来、ここまで車で来れる登山者用駐車場。
結構広いのに勿体無い。 ここまでは歩いて5分程の距離。
昨夜は6時に寝たので早朝に目が覚める。 することがないので
少し明るくなった5時17分に出発する。 3分も歩けば昨日
チェックしておいた網のゲートに着く。 潜り方は昨日、
ハイカーに教えて貰っているので簡単に通り抜けられた。
地元住民の反感を買わない様にきっちりと閉めておく。
荒れた林道を少し歩き、道標に従って右に曲がり、登山道に入る。
駐車場の横からは荒れた林道が延びていた。
19分にて尾根筋に出る。 明るくなって来た先を見ると水平道が
真っ直ぐに伸びている。 この先には急登は無かった。
尾根に向けて急斜面を登って行くのであるが、大きく、小さくジグを
切って登って行くので、登山道自体は緩やかである。
樹林に覆われてここまで展望がまったくなかったので、御来光を見る
チャンスを逃してしまった。 樹間からお陽様の感触だけを写しておく。
殆んど水平道を40分歩き ”長者の森分岐”に着く。
村は農道を通らないこの道を推奨しているが、この登山道は
”白岩コース”より1時間程余分に掛かるらしい。
1時間05分にて露岩に出る。 ここで初めて展望を得る。
この先は石楠花帯となり、花の無い時期の石楠花はうっとうしいだけ。
露岩から見た ”浅間山”方面。 遠方まで見える良い天気になってくれた。
1時間29分に ”見晴し台”に着く。
”前衛峰”への登りと信じて頑張って登ったが、そこは小さなピークの
”見晴し台”であった。 ”御座山”は ”前衛峰”で邪魔されて殆んど見えない。
山頂は、ここからは、ほんの少し見えるだけだった。
”見晴し台”のピークからは鞍部に向って下って行く。
この先が最鞍部箇所であり、その先からは登りに転じる。
荒れた登山道に見えるが歩行困難な箇所はなかった。
急登はないが ”前衛峰”まで登り道が続く。
これだけの ”石楠花”があれが、6月の花時には沢山の
ハイカーが訪れるものと思われる。 そう言えば、今日は
まだハイカーとは会っていない。
再び ”石楠花帯”となり、迫る枝がうっとうしい。
1時間43分にて途中のピークである
前衛峰”に着く。
ここで既に2千m近い標高だ。
”前衛峰”から見た次のピーク。 少し頭を出しているのが
”御座山”であるが、相変わらず山頂の露岩は見えていない。
鞍部に向って大きく下って行く。
下山時の登り返しが辛そうだ。
1時間52分にて鞍部に降り立つ。 ”下新井分岐”の標識が
あったが、登山道を見付けることは出来なかった。 既に廃道に
なっているのか、草木に覆われているだけなのかは判らかった。
倒木を越えながら登って行く。 登山道らしくて良い感じだ。
鞍部から登りに転じるが、この登りは道も
荒れており結構辛かった。
登り切ると ”避難小屋”が見えて来た。
樹林の向こうには空の明るさが見えて来たのでもう少しだろう。
2時間15分にて ”避難小屋”に着き、中を覗いて見た。
”避難小屋”から先は岩峰となり、大展望が広がった。 遠方ではある、多くの山が同定出来る。
展望をゆっくり楽しみたいが、取り合えずは山頂へ急ぐ。
麓の県道から見えていた山頂の岩峰が広がる。
ここには登山道は無く、角張った岩を乗り越えて行く。
何かの設備跡からも岩がゴツゴツしたバランスの要る岩峰が続く。
”御座山”の山頂からも大展望の様だ。
2時間29分にて ”御座山”(2,112m)に着く。 澄み切った空気に360°の大展望。
目の前の ”八ヶ岳”を始め、全てのアルプスが良く見えていた。
気温は13℃だったが、お陽さんポカポカの小春日和であった。
山頂から先にも面白そうな岩壁が見えており、登山道も続いている様だ。
行ってみたかったが、今日は割愛しておく。 でも、行ってみたいなー!
山頂で昼飯とし、大展望を楽しむ。 登って着た尾根と ”八ヶ岳連峰”を見る。
眼下に見える、昨日 ”御座山”を眺めていた北相木の集落と ”南アルプスの山々”。
手前に ”鳳凰三山”から ”甲斐駒”が見えるが ”オベリスク”までは確認出来なかった。
”浅間山”と思って眺めていたが、噴気が上がっていない。 間違っているのか?
誰も登って来ないので自撮りしようと思ったが、10秒で標識まで
行けない。 2回失敗して3回目にやっと自撮りが出来た。
ふと気付いたのだが ”富士山”が見えていない。
雲海の広がるこの方向に間違いないのだが、
手前の山に隠れているのか。
肉眼では北アルプスの山々、特徴ある ”槍ヶ岳”と ”大キレット”が確認出来た。
北アルプスのラウンドマークである ”槍ヶ岳”はどこからでも一目で判る。
バカチョンカメラでは写真に乗らないのが残念。
下り27分にて ”前衛峰”に戻る。
山頂はあれ程の岩峰だったのに肉眼で少し見えるだけ。
緩やかに登って来た登山道の下りは快適だ。
小走りとは行かないが早足で下ることが出来た。
”石楠花帯”を通過する。
下りには展望も何も要らない。
早く下りて早く帰らねばの思いだけで下って行く。
下る程に登山道はフラットになって行く。 ”長者の森分岐”で
”長者の森公園”から登られて来た中年御夫婦と出会い
”白岩コース”の駐車場のことを色々聞かれたので、
知っていることだけを答えておいた。
長い登山道で岩峰があったのはここだけ。
と言っても2m程の高さしかなく、簡単に越えられる。
尾根筋から離れて急斜面を下るが、登山道はジグを切ってあり、
すこぶる緩やかな道が続く。
登り時は薄暗かった登山道も明るく快適な道に変化していた。
下山1時間43分にて、登山者用駐車場に戻る。
当然、車は1台も停まっていない。
獣避けと言うより、農道を走るハイカーの車にに悪意を抱いた
地元民の仕業と思える針金ぐるぐる巻きのネットの下を潜り抜ける。
収穫が終っている高原野菜畑の農道を歩く。
閉鎖された駐車場から5分程で迷惑が掛からない様に停めた車に戻る。
この程度の駐車地は所々にあるが、地元民とトラブルにならない様に
気を付けて停める必要がある。 下山1時間48分にて ”御座山”を
終える。
駐車場まで行けないので、農道脇の空きスペースに車を停めて車中泊とする。 夜中に寒くて目が覚める。
外気温は6℃まで下がり、Tシャツだけでは寒く、防寒着を着込む。 空は久し振りに満天の星空。
これには ”八甲田山”でも騙されており信用出来ないが、明日の天気を祈りつつ再び眠りにつく。
尾根筋の肩まで登ると、水平に近い道となる。
”石楠花帯”を抜けると再びスカスカの樹林帯となるが、
相変わらず展望は利かない。
R480から見た ”北八ヶ岳”の山々。
左奥が ”天狗岳”(2,646m)と思われるが同定の自信はない。
こちらは ”蓼科山”(2,530m)。
山頂のガスはこの後直ぐに無くなったのでシャッターチャンスをしくじった。
小屋の中は綺麗に掃除が行き届き、ビール持参で泊まってみたいものだ。
と、いつも思いつつ、実際には ”避難小屋”に泊まったことがない。
2024年3月1日改定
この急登をこなすと先は開けている様に見えた。
帰路に車で走った 麦草峠(標高2,120m)周辺